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【ハイレベルコラム】第1回「ライトビジュアルノベルについて」担当:憲yuki

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こんにちは! 「あっぷりけ」と「暁WORKS」でディレクターをしています憲yukiと申します。ハイレベルコラム第1回ということでまず最初に「すごい質の高いコラムを書くぞ!」という趣旨のタイトルではありません。
会社名が「ハイレベル」なのです。水準の高い作品作りを目指している会社です。「じゃコラムもハイレベルにしろよ」って言われると、まさにその通りだと思いますので、やはりハイレベルなコラムを目指すことにします。

 

「あっぷりけ」で『月影のシミュラクル』と「暁WORKS」で『緋のない所に烟は立たない』という完全無料ゲームをリリースしました。これらはライトビジュアルノベルというジャンルにしています。

そして今回その2作のミドルプライス作品の発売を発表しました。

『月影のシミュラクル-解放の羽-』(あっぷりけ)
『緋のない所に烟は立たない-緋修離と一蓮托生の女たち-』(暁WORKS)

というタイトルになります。

『月影のシミュラクル』と『緋のない所に烟は立たない』はライトビジュアルノベルになりますが、『月影のシミュラクル-解放の羽-』と『緋のない所に烟は立たない-緋修離と一蓮托生の女たち-』はライトビジュアルノベルではありません。

結局ライトビジュアルノベルとはなんなん? つまり何がしたいの?

と言われたらダメなんですが、実際よく言われてしまっていますので、コラム第1回ということでまずこのあたりがっつり説明させていただこうかなと思っています。

 

【完全無料】で【一般向け作品】で【作品プレイ時間が3時間程度(小説1冊分相当)】の作品をジャンルとしてライトビジュアルノベルという呼称にしています。

気軽に幅広い人に楽しんでもらえるビジュアルゲームというのが目的なので【完全無料】で【一般向け作品】で【プレイ時間3時間】でスマホ版もリリースしているというわけです。

「でもだからと言って無料で出したら儲からないでしょ?」とよく言われるのですが、この時点でメーカーは得ているものがあります。

そう、IP(知的財産)です。

作った企画、キャラクターはメーカーの物なので、例えば
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などの展開を行うことで利益を上げることができます。

「それなら最初からパッケージとして売ったほうが売り上げも入るやん」というのもよく言われるのですが、如何せんえっちなゲームは高いのです。

今の時代の売り方を考えると、自分がヒロインのことが好きになるかどうかもわからない作品に10,000円出すくらいなら、確実に好きなキャラクターのために10,000円でガチャを回すのです。

いやこれは皮肉で言ってるわけではなく、納得してお金を出して買っていただくというのはとても大切なことだと思っています。

つまり
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というのは作る方にとっても買う方にとっても望ましい一つの形ではあると思います。

 

またフルプライス作品の開発はかなりの時間とお金がかかりますのでメーカーにとってもかなりのリスクがあるものになります。

そのため企画段階で「売れなければならない」が大前提になりすぎて、自分たちが面白いと思ってても「流行じゃないから」という理由だけでも止めざるを得ません。

「売れる」作品を目指すことはとても大切で企業の姿勢として何も間違っていないのですが、この業界は色々なジャンルの物語を作れることも強みだと思っています。

そこが失われていくとやはり業界が縮小していくのもまた自然なことのように思えました。

つまりライトビジュアルノベルとはメーカーが比較的短い開発期間と開発費を押さえたうえで強力なIPを手に入れたい、とてもメーカーにとって都合の良いもの、なのです。

まぁわかりやすくいうと漫画雑誌の読み切りのようなものと思っていただいても大丈夫です。

 

もちろんボリュームが限られているので、その中で面白い作品を作ることがとても難しいことです。

読み切り漫画はそのあたりの工夫が凄いですよね。

漫画が連載作品の方が面白くなるように、当然フルプライスボリュームの方が良い作品を作ることができるのですが、30時間の作品を最後までプレイしてもらうこともやはり簡単なことではありません。

今の世の中様々な娯楽が溢れていますが人の時間は有限です。結局のところは最初の3時間で「楽しい」と思ってもらえないと最後までプレイはしてもらえません。

いや正しくは最初の30分、ですね。

仮にプレイ時間が20時間の作品で、最後までプレイすると面白いけど最初の5時間は面白くないという評価が多くなってしまう作品は、商業的に見ると今の世の中ではとても売れづらいケースなんだと思います。

最初の3時間しっかり楽しませることができる作品、これが企業的に見てもとても良い作品ということになり、その後の作品展開などもしやすくなります。

同時に発表した『スイセイギンカ』はフルプライス作品になるのですが、フルプライス作品で開発をスタートするのか、ライトビジュアルノベルで開発をスタートするのか、企画にあわせて決めていきたいと思っています。

 

ハイレベル作品の記事はこちら。
■生き人形の棲む館で事件が起こる。完全無料『月影のシミュラクル』
■あっぷりけ『月影のシミュラクル』本編無料公開
■かたり屋に舞い込む謎の依頼。完全無料『緋のない所に烟は立たない』
■暁WORKS『緋のない所に烟は立たない』本編無料公開

関連リンク
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